巨人後退2差…岡本プロ初先発適時打も
「ヤクルト10-4巨人」(19日、神宮球場)
最終局面に向けての光となるか。巨人のルーキー・岡本がプロ初スタメンで適時打を放つなど存在感を見せた。正三塁手・村田の離脱で巡ってきたチャンスで、期待に応えた。
「7番・三塁、岡本」。初めて先発のスコアボードに名前がともった。2点を追う五回2死二、三塁の第3打席、ロマンの2球目をはじき返して左前適時打。「うまく打った。良かった」。本人は淡々と振り返ったが、原監督は「あの場面でタイムリーが打てるのは大したものですね」と絶賛した。
試合前、村田の出場選手登録抹消が発表された。都内の病院で検査を受け「右肘関節炎」と診断。原監督は試合前「修一が自分で難しいと言うので」と明かしつつ、「元気なヤツで行こうとなった」と切り替えた。それが、岡本だった。
課題も出た。二回1死二塁、雄平の打球は平凡な三邪飛に見えたが、目測を誤ってファウルに。その直後に中前適時打を許した。「あれは取らないと。もっとしっかり練習します」。試合後は猛省。だが、トータルで見れば及第点だ。
ヤクルトに完敗し、再び2ゲーム差に。苦しい戦いが今後も続くが、原監督は1勝1敗で終えたことに「あしたからにつながる」と前を向いた。混戦を勝ち抜くための光。岡本が確実に可能性を示した。