中日・和田一浩外野手（４３）が１９日、ナゴヤドームで引退会見を開いた。球団史に残る功労者は引退への経緯を説明すると、後輩たちに激辛メッセージを送った。

　会見で「後輩へのメッセージは？」と質問されると、一瞬の間を置いて語り始めた。

　「何をやっているんだ！！しっかりしろ！！と言いたい。来年以降、常勝軍団になれるようにみんなで頑張ってほしい」。最後まで自分の立場を脅かす後輩が現れず、もどかしさもあったのだろう。最後の最後までドラゴンズ愛を貫いた男だからこそ、熱がこもった。

　今月３日、落合ＧＭに呼ばれて来季の契約をしないことを伝えられた。来季も現役の意欲はあったが、即座に引退を決意して、その夜に家族に報告した。

　「ＦＡで入ったときは３年契約。例えば３年でクビと言われたら、ドラゴンズでユニホームを脱ぐつもりで来ていた。ここのユニホームを脱いで他のチームでやるという選択肢は８年前からなかった」と和田。２４日・阪神戦（ナゴヤドーム）がプロ１９年間のラストゲームとなる。