「ソフトバンク２－０ロッテ」（１９日、ヤフオクドーム）

　打者３０人で仕留められた。この夜、ロッテがスコアボードのＨランプを灯したのは、三回の荻野の中前打のみ。ソフトバンク・中田を打ち崩せず、手玉に取られ零敗を喫した。

　試合後、伊東監督は「何で打てないかな」と深いため息をついた。チャンスすら見いだせず、凡打の山を築いた。「全員で攻略しようっていうのが見えない。狙い球を高めのスライダーと言っているのに、打っていく勇気もない。追い込まれてフォークでやられて…」と、相手の術中にはまった打線を嘆いた。

　エースを投入しているだけに「四球がらみの失点でもったいなかったが、涌井のせいにはできない。打線の盛り上がりがないのが痛い」と伊東監督。それでも、３位・西武が敗れたため、１差のまま。「何とか明日勝って、千葉に帰ります」と自らに言い聞かせた。