原監督「表」で勝った!いざ阪神戦へ

 「中日0-4巨人」(21日、ナゴヤドーム)

 打線が息を吹き返し、原巨人が中日を撃破した。四回1死三塁、長野が左越えに適時二塁打を放って先制すると、五回1死一、三塁、片岡の左越え3ランで突き放した。

 無得点と沈黙した前夜20日の試合後、原監督は「巨人の表(いい面)が出なかった。全体的に裏(悪い面)が出た」と話した。この日は「今日は表という言葉を使っていいでしょう」と、満足そうに振り返った。

 試合前、阿部が背中の張りを訴えて練習を回避し、試合も欠場した。本人は試合後「出るつもりで頑張る」と軽症を強調したが、そんな4番の緊急事態を、層の厚い役者たちが救った。「長野、片岡、いいところで打ってくれた」と指揮官も笑顔だった。

 首位のヤクルトが勝ったため、ゲーム差は「2」のままだが、2位の阪神とはゲーム差なしで、22日から直接対決を迎える。エース・菅野を立てて臨むGT戦。指揮官は主将・坂本の復活を願った。

 20日は4タコ。この日も1犠打はあったが、3打数無安打。「あとは勇人。バントも役割ですけど、決めにいく人ですから」。厳しい注文は期待の裏返しだ。

 負けられない一戦を前に弾みの1勝。「いい流れか?」という問いに「そう思います」と自信を見せながら、ナゴヤドームを後にした。

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