ロッテ荻野の激走で連続無得点から脱出
「ロッテ10-4楽天」(21日、QVCマリンフィールド)
スピードスターの激走が突破口となった。1点を追う一回。中堅左に打球を落とすと、ロッテ・荻野は一気に二塁を陥れた。「(中堅・牧田の)体勢もちょっと悪かったので、行けるかなと思った」。積極果敢な姿勢が、後続の快打を呼び込んだ。
チームは前日まで2試合連続完封負け。18日・ソフトバンク戦の七回から21イニング連続無得点が続いていた。リードオフマンとして責任を感じ、この日の試合前練習では、体にキレを出すため連続ティー打撃を敢行。4安打2打点と結果を残し、10得点の大勝に導いた。
理想的な働きを演じた荻野に、伊東監督は「タカシが出塁してくれると、打線に勇気を与える。今日は100点に近い」とたたえた。3位西武も勝ったため、ゲーム差は1のままピタリと追走。抜き去る準備は整った。