松原事務局長が死去 初のスト敢行
日本プロ野球選手会の事務局長として2004年の球界再編問題で史上初めてストライキを敢行した松原徹(まつばら・とおる)さんが20日午後4時59分、ぼうこうがんのため川崎市内の病院で死去した。58歳。川崎市出身。近親者のみで密葬を行い、後日お別れの会を開く。
1981年に神奈川大からロッテの球団職員に。88年に当時の落合博満選手会副会長の薦めで選手会事務局へ移り、2000年から事務局長を務めた。04年の球界再編問題では、古田敦也会長とともに経営者側との交渉に奔走し、ストライキによって縮小再編を食い止めた。
その後も11年の東日本大震災でのセ・リーグ開幕日を延期した交渉、13年の統一球をめぐる混乱などで日本野球機構に問題を提起し続けた。プロとアマの関係改善にも尽力し、元プロ選手が短期間の研修で高校の指導者資格を得られることが13年に決まるなど歴史的な雪解けにつながった。