ソフトバンク連敗止め通算5000勝 

 「ロッテ3-4ソフトバンク」(26日、QVCマリンフィールド)

 ソフトバンクが1点差に詰め寄られた九回2死一、三塁のピンチを五十嵐がしのぐと、工藤監督の表情が緩んだ。今季初の4連敗の危機を脱した白星は、巨人、阪神、中日、オリックスに続き5球団目となる球団通算5000勝。福岡移転後最多に並ぶシーズン89勝目が、メモリアル勝利となった。

 「5000勝というのはすごい数字。選手たちが築き上げてきた結果」と工藤監督。1995年、西武から移籍し、在籍5年で計49勝を挙げ、99年には日本一に導くなど常勝軍団の礎をつくった。この日はエース候補の武田が13勝目。未来を照らす1勝となった。

 打線にもメモリアル弾が飛び出した。1点を追う四回無死一塁。李大浩が同じ韓国出身のイ・デウンから逆転30号2ラン。松田、柳田に続く大台到達で、ダイエー時代の2004年の松中、ズレータ、城島以来となる「30発トリオ」が誕生した。

 残り8試合。あと1勝で2002年に西武・伊原監督が記録した90勝の新人監督最多勝利に並ぶ。「数字うんぬんではない。消化試合ではなく、CSに向けて一戦一戦集中していくだけ」。最強軍団が日本一まで突き進む。

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