原巨人崖っぷち…好機で打てず遠のくV

 「巨人1-2ヤクルト」(27日、東京ドーム)

 絶望のふちに突き落とされた。巨人の逆転優勝が遠のく、重い1敗。連勝は5で止まり、首位ヤクルトとのゲーム差が「2」に開いた。今季を象徴する拙攻の連続。原監督は「粘っこく戦いましたけど、2点目が遠かった」と、意気消沈した。

 経験値で上回るはずの王者が、重圧に屈した。1点を追う七回無死一、二塁と九回無死一塁で、いずれも寺内が送りバントを失敗した。今季、チーム全体で目立ったバントミスを大一番で露呈。寺内は「悔しいし、情けない」と落胆した。

 主軸も役割を果たせなかった。八回1死三塁の絶好機に、坂本が痛恨の捕邪飛。さらに続いた2死一、三塁も、長野が空振り三振に倒れた。指揮官は「坂本、長野のところで…。そこでしょうね」とため息をついた。

 本拠地は今季最多4万6797人の大観衆が詰めかけた。だが、球団記録を更新中だった東京ドームの連勝記録は「12」でストップ。G党の大声援は、ヤクルトファンの「東京音頭」にかき消された。

 静まり返った一塁側ベンチ裏。マジック点灯の話題に、阿部は「消えることもあるんだろ?。全部勝つ。それだけ」と淡々。原監督も「我々は我々の戦いをしていく」と前を向いたが、現実は極めて厳しい状況だ。

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