野球&ソフトが東京五輪追加競技候補に
2020年東京五輪の追加種目選定で、大会組織委員会は28日、都内で理事会を開き、野球・ソフトボール、空手、ローラースポーツのスケートボード、スポーツクライミング、サーフィンの5競技18種目を国際オリンピック委員会(IOC)に提案することを決めた。来年8月にリオデジャネイロで行われるIOC総会で追加種目が正式決定する。野球は08年北京大会以来の復帰に前進。他の4競技は正式に決まれば初の五輪実施となる。
08年の北京大会以来12年ぶりに五輪競技への復活が確実となった28日、都内で会見した野球・ソフトボール3団体の代表者は喜びをにじませながらも、気を引き締め直した。
全日本野球協会の鈴木義信副会長(71)は「大変うれしく思う」としつつ「来年のIOC総会の最終決定まで、プロアマ一体となって最善の準備をしていきたい」と強調。日本ソフトボール協会の宇津木妙子副会長(62)も「来年承認を受けるまで、ここで止めることなくやっていきたい」と、口をそろえた。
参加チームが従来の8から6に減ることには、鈴木副会長は「復活が第一条件。当然従うべき」と大会組織委の決定を尊重。リーグ戦など大会方式は、今後の検討事項とした。競技時間短縮を目指す野球の7イニング制案については、8月に行われた大会組織委からのヒアリングで話題に上がらなかったとし、9イニング制が維持される可能性が高まった。
また、五輪期間中のプロ野球ペナントレースについてNPBの井原敦事務局長は「12球団が全面的に協力する」と話し、日程変更などを含め、今後検討するとした。