松中ソフトバンク退団で現役続行へ

 ソフトバンクの松中信彦内野手(41)が29日、ヤフオクドームで記者会見を開き、今季限りで退団して現役を続ける意向を表明した。レギュラーシーズンの本拠地最終カードとなる、29日からの楽天戦3連戦前に決断。球団から自由契約の了承を得た。20年目の来季に向けて新たなスタートを切る。

 松中はユニホーム姿で「球団から自由契約選手としてもらい、今シーズンでソフトバンクホークスを退団することになりました」と切り出した。ホークスでの引退でも現役続行でもない「退団」。時折、目を潤ませ、経緯を語った。

 「体も元気。気力もある。もっと打ちたい、こうしたら打てるんじゃないか。引退して後悔するより、ボロボロになるまで続けた方が後悔しないのでは、という思いで決断した」

 来季構想から外れ、進退は一任されていた。優勝決定2日後の21日に今季初昇格したがベンチで「ああ、僕のポジションはもうないんだな」と悟った。一方で衰えは感じず、投手の投球スタイルの変化を見た。「もうちょっとこうしたらチャンスが出てくるんじゃないかというのが、自分の中で芽生えてきた。続けていいんじゃないかという気持ちに変わっていった」と言う。

 王会長には28日に電話で報告し「マツが決断したなら、それはそれでいい」と了承された。同日に球団、孫オーナーからも了承を受け、工藤監督にはこの日会見直前に報告。移籍先はプロ野球11球団に限るかも含めて「全く白紙。決断したのがここ一日、二日なので。これから考える」。この日は七回に代打で出場し中飛。続く九回の打席では右前適時打を放った松中。平成唯一の三冠王が自ら敷いたいばらの道を行く。

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