ハム木佐貫1回0封…涙の現役ラス投
「日本ハム1‐4ロッテ」(30日、札幌ドーム)
現役ラスト登板で力を出し切った。五回から登板した日本ハム・木佐貫が1回を三者凡退。2三振を奪い、有終の美を飾った。チームメートから3度胴上げされ、笑顔で宙に舞った。
13年間、自身を支えてきた宝刀を惜しみなく駆使した。デスパイネ、井口をフォークで空振り三振。クルーズもフォークで二ゴロに仕留めた。「投げながらいろいろ浮かんでくるかなと思ったけど、そんな余裕もなく打者に夢中で投げていました。(投げ終えて)ホッとしました」と晴れやかな表情だった。
セレモニーではオリックス時代の監督・岡田彰布氏(デイリースポーツ評論家)の「木佐貫は真面目すぎるんよ。人間もピッチングも真面目やった」とのメッセージが流れ、感激の表情を浮かべた。3球団を渡り歩き、史上12人目の12球団勝利を達成した右腕は完全燃焼でユニホームを脱ぐ。