巨人・原辰徳監督（５７）が１日、横浜スタジアムの室内練習場で、岡本和真内野手（１９）に熱血指導を行った。奇跡の大逆転優勝へ、ドラフト１位ルーキーに魂を注入した。

　午後４時過ぎ。雨天中止が決定するとすぐ、指揮官は室内練習場へ赴いた。「あしたのための、その１だ」。視線の先には岡本。約１時間、身ぶり手ぶりを交えながら教え込んだ。「今日は中止で時間もあったし、いろはの『い』くらいかな。順応力あるね」と、岡本のセンスを褒めた。

　初めて指揮官から指導を受けた岡本。体が開きやすい自身のフォームの矯正法を教わったという。「疲れました。教えていただけるのはうれしいことなので、しっかり聞こうと思ってやってました」と汗をぬぐいながら充実の表情を見せた。

　負ければ優勝が消える状況は変わらない。２日のＤｅＮＡ戦へ向け「今までと変わりなく、一戦必勝」と原監督。勝利の切り札として、岡本のバットにも期待がかかる。