ヤクルト畠山 球団日本選手最多打点
「ヤクルト2‐1阪神」(2日、神宮球場)
大一番で、打点王が力を発揮した。ヤクルト・畠山が先制打で、優勝への道筋をつけた。初回1死一、二塁から、岩田の外角スライダーをうまく捉えて左前へ。「どんな形でも、どうしても先制点が欲しかった」と、仕事を果たした充実感を吐露した。
9月29日の広島戦は2度の好機に凡退。ファンの期待を裏切っていただけに「反省を生かして、大観衆の中でも自分の打撃が冷静にできた」と、名誉挽回の一打に胸を張った。
これで今季105打点目。並んでいた77年の大杉勝男を上回り、球団日本選手では最多打点となった。「終わったなと。これで明日から2日間は、気を抜いて過ごせる」。役割を果たした主砲はホッとした顔で、優勝の喜びと、つかの間の解放感に浸った。