原巨人が大勝締め 5日に“トップ会談”
「巨人10-2ヤクルト」(4日、東京ドーム)
意地の猛打ショーだった。セ界王者の座を奪われたヤクルトに、巨人が2ケタ得点で大勝。対戦成績も13勝12敗と勝ち越し、原監督は「ファンの方にもたくさん来て頂き、非常にいいゲームで最後を締めくくることができた」とうなずいた。
シーズンを通じて低迷した打線が、最終戦で爆発した。三回に長野が15号3ランを放てば、七回には片岡が満塁の走者を一掃する3点二塁打。8月19日の阪神戦(東京ドーム)以来となる2ケタ得点をマークした。20本塁打以上の打者が不在のままシーズンが終了したのは、60年以来55年ぶり。不名誉な記録も残したが、10月は3連勝で終えた。
試合後のセレモニーでは、原監督が大観衆の前でマイクを握った。「まだ、戦いはこれからです。ファンの皆様とともに、大きな大きな日本一という目標に向かって、戦っていきます」。CSを突破し、日本一奪回への決意を示した。
原監督の“第2次政権”10年目のペナントリーグは終了。チームが休養日となる5日にも原監督は渡辺恒雄最高顧問、白石興二郎オーナーとの会談に臨む予定だ。2年契約が切れる指揮官の去就は不透明なまま。球団はポストシーズンの結果を見て結論を出す方針だが、“トップ会談”に注目は集まる。