楽天ドラ1安楽6回0封!初登板初勝利
「楽天6-1ソフトバンク」(5日、コボスタ宮城)
142試合目に巡ってきた初の1軍の舞台で楽天・安楽が、ドラフト1位の意地を見せた。6回無失点で球団史上初の高卒ルーキー初登板初勝利。18歳は「ホッとしています。気持ちを切らさず投げられました」と笑みを浮かべた。
6回94球。走者を出さなかったのは六回のみで、二回2死満塁、五回1死二塁もしのいだ。5四球を与えたが、最速146キロの直球を軸に2安打に封じた。「緊張はなかった。リラックスして投げられた」と、ピンチにも冷静に後続を断った。
今季限りで引退する小山伸から「ドラフト1位のプライドで(同2位の)小野に負けないように、お前らしくやってこい」と送り出された。今季の新人7人(育成選手除く)の中で最後の1軍昇格。最後の最後に存在感を見せる快投を見せた。
この日は母・ゆかりさんがスタンドで初観戦。ウイニングボールは両親に渡す予定だ。「これで満足していたら先はない。課題を克服して、来季こそ開幕1軍を目指す」。剛球右腕が、遅ればせながら飛躍への一歩を踏み出した。