伊東監督、下克上へ「つけ込む隙ある」
「パCSファイナルS・第1戦、ソフトバンク-ロッテ」(14日、ヤフオクドーム)
日本シリーズ進出をかけ、14日からソフトバンク-ロッテのパ・リーグCSファイナルSが開幕する。ロッテ・伊東勤監督(53)は「勢いはウチにある」と、リーグ3位からの下克上を狙う。
伊東監督は13日、次なる強敵ソフトバンクを勢いそのままに打倒する構えを見せた。この日、札幌から空路福岡入り。新千歳空港で取材に応じた指揮官は、「向こうが実戦が離れていることを利用できれば。つけ込む隙はある」と力を込めた。
エース涌井の143球の熱投で激戦を制し、ファイナルS進出を決めてから一夜明け。シーズン90勝という圧倒的な強さを見せた鷹軍団に「ぶっちぎりの優勝チーム。そう簡単にはいかない」と気を引き締めつつも、指揮官としては、壮絶に勝ち上がってきた手応えをひしと感じている。
さらに、今季レギュラーシーズンでの対戦成績は10勝15敗だが、得失点差はマイナス1。「一方的にやられている試合は意外に少ない。接戦ができていたし、そこまで苦手意識はない」と断言した。
その中で、ファーストS第2、3戦で計4得点に終わった打線には、メスを入れる方針だ。「調子の悪い人が上がってくるのを、我慢して待ってはいられない。短期決戦では、思い切って外す勇気も必要。活性化するために、いい風が吹くと信じてやらないといけない」と話した。
5年前、10年前と博多の地で鷹軍団を下し、日本シリーズ進出を決めた。お家芸の「下克上」へ舞台は整った。