ソフトBが日本S王手!内川また決めた
「パCSファイナルS・第2戦、ソフトバンク6-1ロッテ」(15日、ヤフオクドーム)
レギュラーシーズン90勝の絶対王者にふさわしい勝ちっぷりだった。ソフトバンクが連勝で2年連続の日本シリーズ進出に王手をかけた。
チーム力を見せつけたのが1-1の同点で迎えた六回だった。簡単に2死を取られたが、そこからだった。連打で2死一、二塁。ここで第1戦にサヨナラ打のヒーロー内川が、左中間を破る勝ち越し2点二塁打。昨年のCSファイナルS第6戦の先制タイムリーから年をまたいで3戦連続での決勝打となった。
「それまでチャンスもつくれなかった。投手が頑張っていたし、ここで打つしかない、と」
この日のヒットは1本だが、大事な場面での一撃。ベンチが求めているのが、この勝負強さ。スタンドインは少なくても、内川の内川たるゆえんである。
チームは、この日のロッテ先発、古谷を苦手にしている。今季は一度も対戦がないが、昨年は1完封を許すなど古谷に2勝を献上。この試合は二回に李大浩に一発が出たが、五回までにチャンスらしいチャンスはなかった。そんなムードを内川が一掃した。内川のCSでの通算成績は68打数25安打の打率・368。CSにめっぽう強い、まさに「ミスター・オクトーバー(10月)」だ。
この六回は1死球を挟んで6連打で大量5点。こんな強い勝ち方は、ロッテの気力を失わせるのに十分だ。「あと1勝するまで100パーセントではないので、しっかり」と内川に気の緩みはない。工藤監督も「明日決めましょう」と3連勝を狙う。