純平日本のエース狙う!甲子園へ思いも
「プロ野球ドラフト会議」(22日、グランドプリンスホテル新高輪)
阪神、中日、ソフトバンク、日本ハムの1位指名競合が予想される県岐阜商・高橋純平投手(18)が21日、岐阜市内の同校で取材に応じ、広島・前田健太投手(27)を理想に掲げ、将来は日本代表のエースになると誓った。また「投げられるのを楽しみにしています」と、甲子園球場での登板へ思いをはせた。
憧れのプロ野球選手へ、運命の時間が刻々と迫ってきた。「緊張もありますが、楽しみでもあります」。不安と期待が入り交じる。体育祭を終え、ユニホームに着替えた最速152キロ右腕・高橋。高ぶる感情を抑えながら、将来へ向けた究極の目標を語った。
「前田健太投手は参考にしています。フォームの中でも、下半身の使い方ですね。球界のエースですし、日本代表のエースでもあるので。自分も将来、それを狙っていきたいと思います」
今季15勝を挙げ、最多勝のタイトルを獲得した前田は自身の原点だ。U-18ワールドカップ後も「足りないところが多いので」と、練習は欠かしていない。3日に一度ウエートを行い、水泳も続けている。目標はプロに入ることだけではない。日本を代表する投手になることを夢に描いている。
そのための入り口は「どこでも何位でも大丈夫です」と12球団OKの姿勢を示した右腕。だが今春センバツで8強に進むなど、自身を成長させてくれた聖地・甲子園のマウンドには特別な思いがある。
「高校とプロでは、その思い方は違うと思います。でも、すごくいいマウンドであることは間違いないので。投げられるのを楽しみにしています」
故障に苦しんだ高校野球生活も、甲子園という夢舞台があったからこそ走り続けることができた。実際に味わった感触は強く心に残り、プロという志をより明確なものにした。思い出のマウンドで再び右腕を振りたい-。夢の続きはある。
「僕にはどうにもできないことなので、(ドラフトまで)普段通り過ごしたいと思います」。複数球団が1位指名するであろう逸材。吉報を待つ18歳の目は、輝いていた。