真中ヤクルト完敗終戦「圧倒された」
「日本シリーズ・第5戦、ヤクルト0-5ソフトバンク」(29日、神宮球場)
日本一への道に立ちはだかった大きな壁を越えられなかった。巨大戦力になすすべなく敗れた14年ぶりの日本シリーズ。ヤクルト・真中監督は「本当に圧倒された。すばらしいチームだ。(こちらは)まだ足りなかった」と、かぶとを脱いだ。
初戦で敗戦投手となった石川が中4日で登板も4回1/3を4失点と粘れなかった。「どっちもだね。打線も打てなくて、守備も足を引っ張った。いろんなところでソフトバンクに及ばなかった」と振り返った。5試合すべて先発投手が5回を持たずに降板。強力打線が先手を奪い、先発投手が粘って、救援陣で逃げ切るという、セ・リーグを制した戦いができなかった。
2年連続最下位からリーグ優勝を成し遂げたが、日本一には手が届かなかった。それでも、指揮官は「セ・リーグの優勝は胸を張っていい。1年目からこんなすばらしい経験させてもらって感謝したい」と、選手たちをねぎらった。
来季は王者としてペナントレースを戦う。「日本シリーズを負けると悔しいのは、選手も分かったと思う。秋からまたチームをつくりたい。個々の能力にプラスアルファの上積みをしないと来年以降は戦えない。セの5球団も目の色を変えてくる」とレベルアップを誓った。来年こそ日本の頂に立つ。