おかわり強行出場で闘魂マルチ!侍に勇気
「プレミア12・1次ラウンド、日本5-0韓国」(8日、札幌ドーム)
手負いの主砲が、侍を勇気づけた。6日の強化試合・プエルトリコ戦で、右手甲に死球を受けて打撲した中村剛(西武)が、4番で強行出場。初回2死一塁でのチーム初安打を含む2安打を放ち、開幕戦勝利に貢献した。
「僕が打ったこととかどうでもいい。チームとして、いい勝ち方ができた。これからにつながっていくかな」。世界一奪取へ、好発進を切ったことに胸をなで下ろした。
負傷から2日しか経過しておらず、右手甲には腫れが残っていた。それでも病院で2度検査を受け、打撲と診断されたことで欠場する選択肢は消えた。
「しょせん、打撲なので。(出場決断は)折れていなかった時点で決めた」。出場の可否を自身に委ねてくれた小久保監督の期待にも応えたかった。
試合後は痛みよりも打撃内容に目を向けた。「(3打席目の)左中間の打球はド先で、(5打席目の)右中間は詰まり。その間が欲しいんですけどね」。余裕を漂わせた不動の4番。次戦以降も心配ない。