侍マエケン、大谷に続くぞ!11日先発
野球の国際大会「プレミア12」に出場している日本代表「侍ジャパン」が9日、新千歳空港発の航空機で台湾入りした。前夜の開幕戦で宿敵・韓国を撃破。11日のメキシコ戦(天母)に先発する前田健太投手(27)は、開幕投手の大谷翔平投手(21)に続く快投を誓った。また小久保裕紀監督(44)はデータの少ない相手に“本能野球”で臨む考えを示した。
開幕戦勝利はベンチで見届けた。宿敵韓国相手に完勝。最高のムードで台湾に移動し、第2戦のメキシコ戦へ準備を進める。連勝を託されたのはエース、前田。この日も終始、リラックスした表情だ。国際大会の心得は、十分に理解している。
「(大谷が)刺激というか、いいピッチングをしてくれて、日本代表の勢いをつけてくれた。それに乗っていきたいと思います」
テーマは「こだわりすぎないこと」。追い風もある。今大会はNPB球を使用。繊細な感覚を持つ投手にとって比重は大きく、「難しさは半減する」と言う。5日の強化試合・プエルトリコ戦は、先発して3回無失点、8奪三振。快投の裏に心の余裕と経験がある。
最低気温7度の札幌から、最高気温24度の台湾へ移動。初めて降り立つ場所だ。「日本の夏も暑いし、暑いぶんには体も動くので。バテることだけ心配です」と笑った。「調整は順調。大丈夫です」。13年の第3回WBC、14年の日米野球と経験も豊富。死角はない。
沢村賞、最多勝を獲得したシーズン同様、大事にするのはコンディション。受け身ではなく、攻めの投球だ。「普通に頑張ります。勝つしかない」。さあ、頂点へ。大谷から受け取ったバトンを、不動のエースが勝利でつなぐ。世界に「MAEDA」の力を証明する。