侍小久保監督、メキシコ戦は本能で戦う
野球の国際大会「プレミア12」に出場している日本代表「侍ジャパン」が9日、新千歳空港発の航空機で台湾入りした。前夜の開幕戦で宿敵・韓国を撃破。11日のメキシコ戦(天母)に先発する前田健太投手(27)は、開幕投手の大谷翔平投手(21)に続く快投を誓った。また小久保裕紀監督(44)はデータの少ない相手に“本能野球”で臨む考えを示した。
相手を研究し尽くした戦略で宿敵撃破となった韓国戦-。そして一転、台湾で行われる試合はデータがほとんどない相手に対し、“本能野球”で勝利をつかむ。
韓国戦から一夜明け、札幌市内のホテルで取材に応じた小久保監督は「初戦に懸ける思いが強かったので、勝ってホッとしています」と笑顔。だが「台湾へ行き、環境が違うところで気が緩まないようにというのが課題」と、次を見据える。
11日のメキシコ戦で懸案となるのが相手チームのデータの少なさ。「正直、ほとんどデータがゼロです」と小久保監督。メキシコは一時は大会出場辞退も検討され、代表28選手が発表されたのは、わずか4日前だった。
10日のベネズエラ-メキシコ(桃園)はスコアラー、コーチ陣らが視察して情報収集し、相手チームの分析を進める。
それでも「韓国戦と違ってデータを頭に入れての戦いというよりは、野球選手の本能が求められる。来たボールに、どう対応するかになってくると思う」と侍の“本能”が勝負の鍵を握るとした。
そのほかにもドミニカ共和国やベネズエラなど、情報が少ない国と対戦するが、指揮官は「秋山とか山田は、そういう(本能で戦う)タイプ。比較的そういう選手は多い」と自信を示した。ここからは“本能野球”で全勝での予選突破を果たす。