山崎&松井踏ん張ったヤング侍Vリレー
「プレミア12・1次ラウンド・B組、ドミニカ共和国2-4日本」(12日、桃園国際棒球場)
2人の若侍が勝利を手繰り寄せた。山崎康晃投手(DeNA)と松井裕樹投手(楽天)が2イニングを無失点リレー。ドミニカ共和国を振り切り、開幕3連勝へ導いた。
山崎は2点を勝ち越した後の八回にマウンドに上がった。「いいテンポで次につないで、1秒でも速くベンチに戻ろうと思った」。140キロ台後半の直球で攻めて、1回無安打無失点。今季新人セーブ記録を塗り替えた右腕は初ホールドで、大舞台の初登板でもシーズン同様の安定感を見せた。
松井は九回にマウンドへ。「形は悪くてもゼロで抑えようと思った」。先頭打者にセーフティーバントを決められた後も動揺を見せず、1回1安打無失点で初セーブ。8日の開幕・韓国戦は無死満塁のピンチを招いたが、2度目の登板は危なげなかった。
小久保監督は2人の活躍を称賛。「山崎はあんな中で自分の投球をしてくれた。松井は迫った展開になればなるほど力を発揮する。七、八、九回の形が少しずつ見えてきた」。全13投手が登板したことで、勝利の方程式も固まってきたようだ。
若侍の結束は固い。台湾移動後、大谷を含めた3投手は山崎の部屋に集合。野球談義などに花を咲かせ、世界一へ気持ちを高ぶらせた。代表経験が浅い若手と、代表常連が融合する侍ジャパン。試合を重ねる度に勢いは増している。