巨人・長野、打棒復活へ右打ち3時間
「巨人秋季キャンプ」(13日、宮崎)
巨人・長野久義外野手(30)が、右方向への打撃練習を3時間こなし続けた。持ち味である広角打法の復活へ意識を徹底。「しっかりと鍛え直します」と懸命にバットを振り込んだ。
午前11時20分から開始した打撃練習。長野はボールを引きつけ、逆方向へ強い打球を打ち返した。ティー打撃ではミートポイントを再確認するため、ベース上に目印のボールを置いてスイング。内田打撃コーチから「ヘッドの返しが早くならないように」と助言を受けると、真剣なまなざしでうなずいた。
今季は昨オフに右肘や右膝を手術した影響もあり、打率・251と低迷。11年に首位打者、12年は最多安打のタイトルを獲得した男が、3年連続で打率3割を逃した。不振の要因として、内田打撃コーチは「タイトルを取った時は、もっと広角に打っていただろ」と指摘。最多安打を獲得した12年は右方向への安打が全体の39%だったのに対し、今季は29%に減少。オフは自身の打撃を見つめ直し、振り込むことを決めた。
練習後、長野は「僕のことはいいですよ」と多くを語らなかったが、笑みを浮かべてウインクする表情が手ごたえの証し。高橋監督も期待を寄せる背番号7が、復活ロードを歩み始めた。