ソフトバンク、和田が4年ぶりに復帰
エースにも復帰だ!米大リーグのカブスを戦力外となり、ソフトバンク復帰が決まった和田毅投手(34)が14日、福岡市内のホテルで入団会見を行った。背番号は「21」で、契約は3年総額12億円プラス出来高払い。工藤公康監督(52)も同席した会見では、16勝を挙げて日本一に導いた2011年シーズン級の活躍を誓った。
自らのプロ人生を切り開いた「21」を再び背負い、大きな責任感がにじんだ。「2011年のときのように、チームの柱になれるような活躍をすること」。和田の口調に一切の迷いはなかった。
脳裏に思い描くのは、16勝をマークした11年シーズン。杉内(現巨人)やホールトン、摂津らで形成した先発陣の中でトップの投球回(184回2/3)を投げ、大黒柱としてホークスを8年ぶりの日本一に導いた。そのオフにFA権を行使し、米メジャーへ挑戦。快く送り出してくれた球団への恩を忘れなかったからこそ、福岡へ帰ってきた。11年と同じ活躍をすることが、使命だと考えている。
実はメジャー球団や国内の他球団からもオファーが来ていたことを、古巣復帰を決断した後に代理人から聞かされたという。「戻るならホークス以外は考えていなかった。恩返しをせずに、野球を終えることはできないと思った」。日本球界では4年間のブランクがあるが、米球界ではそれを埋めるに余りある経験を重ねた。
単に古巣に戻るだけでなく「エース」にも“復帰”する覚悟だ。「4年たっているので偉そうなことは言えない。結果を残していく。それがチームにとっての相乗効果になる」。覚悟のサウスポーが、V3への使者となる。