侍J1位通過!中田が3戦連続V打

 「プレミア12・1次ラウンドB組、日本10-2米国」(14日、桃園国際野球場)

 1次ラウンドが行われ、B組の日本は米国を10-2で下して開幕4連勝を飾り、同組1位での準々決勝進出を決めた。先手を奪われたが、1点を追う六回、筒香が同点の中前適時打を放ち、続く中田翔内野手(26)=日本ハム=が左中間に勝ち越し3ランをたたき込んだ。七回にも松田の満塁弾などで5得点。今大会初の2桁得点で快勝した。

 ベンチも観客も、打球の行方を総立ちで見届けた。「ドンッ」。静まりかえった無音の球場に、白球のスタンド到達音が響く。決めたのはまた、また中田。大会2本目のアーチは、待望の勝ち越し3ラン。主砲の一発で予選ラウンド1位突破を決めた。

 六回1死一、二塁。代わったばかりのイブランドから、筒香が中前適時打で同点に追い付いた。気落ちする左腕が2ボールから投じた3球目、内角低め140キロシュートを狙った。打球は一直線に左中間スタンドへ。今大会4戦で、驚異の11打点だ。

 「1、2球目と厳しい球が来て、勘じゃないけど。3球目は甘い所にくるかな、と思った」。13日には筒香と休日返上で指名練習に参加。好調を持続させる技術と、台湾に入って“勘”もさえる。「中田がキーマン。神懸かっているよ」とは小久保監督。四回には鋭い打球を好捕して、併殺を完成させた。攻守に欠かせぬ存在だ。

 休日の夜は有名な台湾料理店で、小籠包を食べて英気を養った。街を歩けば現地の人にも「中田だ」と気付かれ、人だかりができる。「(メキシコ戦)4打点すごかったです」と駆け寄る男性に「5打点や」と、笑いながら写真撮影に応じた。

 「筒香の同点打で、すごく楽な気持ちで打席に入った。本塁打という形で仕事ができて、本当によかった」

 結果的に13安打10得点の大勝。だが、1位突破の立役者は、間違いなく6番打者だ。3戦連続の決勝打、3打点。台湾ラウンド初戦、場内アナウンスで「ナダカ」と間違えられた男が、世界を相手に証明した。オレが「NAKATA」だ-と。

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