筒香3連続タイムリー!日本救った
「プレミア12・1次ラウンドB組、日本10-2米国」(14日、桃園国際野球場)
日本は米国を10-2で下して開幕4連勝を飾り、同組1位での準々決勝進出を決めた。先手を奪われたが、1点を追う六回、筒香嘉智外野手(23)=DeNA=が同点の中前適時打を放ち、続く中田が左中間に勝ち越し3ランをたたき込んだ。
本塁打のような華々しさはなくても、勝利の立役者だった。筒香が同点打を含む3打席連続タイムリーだ。
2点を追う四回2死二塁は左中間へ適時二塁打を放つと、六回1死一、二塁は同点中前適時打。5番打者のバットが、序盤の嫌な流れを変えた。
「何とかつなげたらと思っていた。中田さんが後ろにいるので、気楽な気持ちで打席に入れる。中田さんに感謝したい」。七回2死一、二塁も中前適時打。今大会2度目の猛打賞で快勝に花を添えた。
12日・ドミニカ共和国戦では飛球の目測を誤り、同点につながる二塁打としてしまった。小久保監督もミスを取り返す活躍を称賛。「おととい、ああいうミスをして、きょう結果を出した。筒香のたくましさ、強さを感じた」と目を細めた。
横浜の主砲も開幕直後は緊張感で力を発揮できなかった。8日の開幕・韓国戦は4打数無安打。「独特の雰囲気があって思ったように体が動かなかった」。それでも試合を重ねて「今は自分のリズムで打席に入れる」と充実感をにじませる。
六、七回の適時打はともにバットを折りながら中前に運んだ。「痛いっすよ」と苦笑い。不動の5番には心の余裕も生まれている。