松田は満塁弾!トドメの一振り
「プレミア12・1次ラウンドB組、日本10-2米国」(14日、桃園国際野球場)
日本代表は七回、松田宣浩内野手(32)=ソフトバンク=の満塁弾などで5得点。今大会初の2桁得点で快勝した。
ムードメーカーの一振りが、米国にとどめを刺した。七回、リードを4点に広げ、なお2死満塁。松田が米国4番手・サッターホワイトの投じた甘いスライダーを左翼席へたたき込む。場内の熱気が最高潮に達する満塁弾で、1次ラウンド1位通過を決定づけた。
12日のドミニカ戦は先発を外れ、2試合ぶりのスタメン復帰。ただ、この試合は3打席目まで快音は聞かれなかった。そして4打席目。打席に入る松田に小久保監督から「3打席凡退しているから、頭を整理して打席に入れ」と声をかけられた。
指揮官の言葉を胸に「本当にシンプルに、甘い球を打つことができた」と喜んだ松田。「こっち(台湾)に来て、あまりよくなかった」という打撃が、ここぞの場面で復調の兆しを見せた格好だ。
前を打つ6番・中田が好調とあって「僕も活躍したいと思いますね」とライバル心ものぞかせる。ただ、目指すはチームの勝利のみ。16日からの決勝トーナメントへ、頼れる熱男のテンションが上がってきた。