筒香“代役4番”で先制V打

 「プレミア12・準々決勝、日本9-3プエルトリコ」(16日、桃園国際野球場)

 主砲不在の穴を感じさせなかった。負傷欠場した中村剛に代わって4番で起用された筒香嘉智外野手(23)=DeNA=が、先制打を含む3安打。準決勝進出の立役者となった。

 日本代表の4番に座るプレッシャーはなかった。「言われたところでやるだけ。中田さんが後ろにいるし、いつも通りいこうと思った」。初回1死一、二塁は先制の左前適時打。三、八回に放った中前打はともに得点に絡んだ。代役4番のバットが9点奪取のリズムを生んだ。

 小久保監督は15日の夜まで、好調の中田を4番に起用する予定だった。ただ、今大会は筒香-中田と並ぶ打順が機能していたことは頭の片隅にあった。

 さらに筒香の姿勢も脳裏に焼き付いていた。15日のベネズエラ戦。守備でミスを犯した筒香は、観客が残る中で行われたヒーローインタビュー中に、左翼で特守を行っていた。「なりふり構わない姿勢に覚悟を感じた」。指揮官はこの日の朝、23歳の4番起用を決断した。

 筒香は試合前、中村剛への思いを明かしていた。「中村さんが準決勝、決勝ならいけると言っているようなので勝ちたい」。先輩をベスト4が集結する東京ドームへ連れて行くと誓い、実現させた。代役という言葉で片付けるにはもったいない活躍ぶりだった。

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