坂本マルチ!よみがえった3打点

 「プレミア12・準々決勝、日本9-3プエルトリコ」(16日、桃園国際野球場)

 久しぶりの快音が、チームに大きな勝利への流れを生み出した。2点リードの四回1死一、二塁。坂本勇人内野手(26)=巨人=が高めの直球を捉えた一撃が左翼手を越える。リードを広げる2点適時二塁打。これが実に16打席ぶりの安打となった。

 トンネルを抜けだし「集中して、チームのために打てるようにと打席に入った。思い切って、気持ちをポジティブにしていきました」と安どの表情だ。これで、坂本のバットがよみがえる。

 六回1死一、三塁では中押し点となる左前適時打。「2本目が打てたのが、自分の中でもよかった」と喜んだ一打だ。安打が出ない日々にも稲葉打撃コーチからは「細かいことを考えるな」と助言を受け続けていた。

 2番で起用する小久保監督も「坂本の2点で、ある程度今日は試合を優位に進められると思った」と目を細める。準決勝は本拠地・東京ドームでの韓国戦。「いい流れで日本に帰れる。チーム一丸になれるようにしたい」と決意を語った。

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