仙さん手応えアリ 今江と初交渉1時間
楽天は17日、都内のホテルでロッテからFA宣言した今江敏晃内野手(32)と初交渉し、複数年契約を提示した。出席した星野仙一球団副会長(68)は「チームを引っ張ってほしい」と伝えたことを明かし「感触は悪くはない」と獲得に手応えをつかんだ。
約1時間の初交渉。途中、爆笑が起こるなど、和やかな雰囲気に終始した。星野副会長が求めたのはチームリーダー的な役割。「ウチにはそういうのがおらんから」。現状を伝え、おとなしいチームの起爆剤になることを期待した。
プレーヤーとしてだけでなく、人間的な側面でも評価した。今江は長く社会福祉活動を行っており、闘将はその様子を伝えるテレビ番組を見て涙したことがあったという。「いいことやってるなあ」。席上でも、その活動をたたえた。
交渉を終え、「普段、頭を下げない男なんだけど、頭を下げましたよ」と笑い「大いに悩んでほしいな」と話した。近年、楽天のFA戦線は敗戦続きだが、直接出馬で恋人に最大限の誠意を示した。