亜大の阪神ドラ6・板山、日本一に王手
「明治神宮大会・大学の部準決勝、亜大4-3東海大」(17日、神宮球場)
大学の部は準決勝2試合が行われ、亜大が逆転勝ちで決勝進出。阪神にドラフト6位指名された板山祐太郎外野手(4年・成立学園)は、有終の日本一に王手をかけた。決勝で早大と対戦する。
悔しさと勝った喜びが入り交じった。板山は「走者がいるところで打ってナンボなので」と反省した。5番の務めを果たせず、六、七回と2度の得点機に凡退。仲間の2本の代打弾に救われ「うれしかった」と感謝した。
初戦に続き“TG前哨戦”は制した。巨人7位指名の左腕・中川から、二回に中前打。「センターにライナーを打つ理想の打撃」という一打で出塁すると、盗塁にも成功した。阪神・中尾スカウトは「うまく打った。巨人キラーだな」と笑った。
決勝の相手・早大には、またも巨人2位の重信がいる。「同じ外野手でいい選手。でも、チームスポーツなので勝てばOKです」と話しつつ「明日こそは打ちたい」と力を込めた。日本一となった2年前の決勝は、2打数無安打で途中交代。今度は打って、勝って、心の底から笑う。