巨人・菅野智之投手（２６）が２６日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、２０００万増の１億３０００万円でサインした。約２時間に及ぶ交渉を終え、来季へ強い決意をにじませた。

　力強い言葉が並んだ。「来季は相手打者を圧倒できるような投手に。『圧倒』をスローガンに掲げて頑張りたい」。目標の数字は「最低１５勝。そこは最低ラインで頑張りたい」と、引き締まった表情で誓った。

　今季は２５試合に先発し１０勝１１敗。負け越しはしたが入団から３年連続２桁勝利、防御率１・９１という成績を残した。「優勝できなかったことに責任を感じているけど、防御率は納得している。引き続き、今後もこだわっていきたい」と語った。

　一方で８、９月は２勝５敗、首位のヤクルト相手には４戦全敗と、大事な時期や試合で勝てなかったことも球団から指摘されたという。「痛いほどわかっているし、まだまだ甘い。成長する姿を見せたい」とレベルアップを目指す。

　４年目の来季「先頭を切って引っ張る気持ちを忘れず、自覚と責任を持ってやっていきたい」と、不動のエースとしてチームを引っ張る覚悟だ。掲げた『圧倒』の２文字を、結果で証明する。