ロッテ中村“ポスト今江”は俺だ
ロッテ・中村奨吾内野手(23)が11月30日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1000万増の2500万円でサインした。“ポスト今江”への期待を込めての大幅アップ。それは本人も分かっている。
「ポジションは空いているわけではないから、自分で獲りにいかなければならない」
ルーキーイヤーの今季、111試合に出場。一塁を除く内野とともに外野も守った。守備面は高く評価されたが、打撃は打率・230、5本塁打、21打点。「打率、得点圏(打率・230)、打点も少なくて…」と言葉少なに振り返る。
4月30日の西武戦で、新人選手としては17年ぶりのプロ初本塁打が初回先頭打者弾となる一発を放った。交渉の席で林球団本部長から「大したもんだ」と言われたが、褒め言葉はそこまで。同本部長は「打撃と走塁に磨きをかけて2年目はレギュラーを獲って欲しい」と語る。
荷物整理に現れた今江に「頑張れよ」と声を掛けられ、「ハイ」と答えた。その顔はもうルーキーではなかった。