古田氏号泣弔辞…松原事務局長を偲ぶ会

 今年9月20日に逝去した日本プロ野球選手会の松原徹事務局長を偲ぶ会が11月30日、都内のホテルで開かれ、球界関係者ら約700人が献花に訪れた。04年の球界再編時に労組の選手会長を務めた元ヤクルトの古田敦也氏(50)は言葉を詰まらせ、感極まりながら弔辞を読み上げた。

 壇上で優しくほほえむ松原氏の写真に「本当にすてきな先輩でした。情熱的であり、粘り強い方だった」と静かに語りかけ始めた。

 ただ、04年の球界再編時に史上初のストライキ決行という苦渋の決断で12球団維持に奔走するなど、約10年間ともに戦ってきた“盟友”への思いがあふれ出るのを止めることはできなかった。

 亡くなる約1週間前、松原氏が「アマとプロの関係が改善されたら新しいことができる。サッカーの天皇杯みたいに高校、大学のチームとプロが戦ったら面白そうじゃない」と話したエピソードを披露。最後まで球界の未来を案じた故人の姿を思い出し、その後数秒間、言葉を失った。

 「告別式で区切りをつけようと思ったが、思い出すとね」と古田氏。最後に託された夢プランにも「我々を含めた後輩が遺志を引き継ぎ、責任を持って頑張りたい」と実現への決意をにじませた。

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