ハム中田“銭闘”や!3億円は譲れん
「第44回三井ゴールデングラブ賞」の表彰式が2日、都内のホテルで行われた。一塁手で初受賞の日本ハム・中田翔内野手(26)も出席。今季は2年連続100打点をマークし、11月の「プレミア12」でも活躍した日本の主砲は、4日に予定されている契約更改交渉へ向け、1億円アップの推定年俸3億円を攻防ラインとする“銭闘”を宣言した。
思わぬチームの好景気?が中田の闘争本能に火をつけた。「増井さん、1億円アップって本当ですか?」。1日に1億増の年俸2億2000万円プラス出来高払いの2年契約で更改したチームの先輩・増井について、報道陣への逆取材を開始したのだ。
中田は昨年も5000万アップの年俸2億円で一発サインするなど、これまでは「気持ちよく(判を)押させてもらった」。だが今回は「真剣に考えたい。納得できなければ、それなりの話をさせてもらいます」と徹底的に交渉する構えだ。
今年は2年連続の100打点を記録するなど、4番としてチームをけん引。そして「それだけの技術を持っていないので不思議な気持ち」と謙遜気味に話したが、ゴールデングラブ賞獲得で守備での貢献度も認められた。
となれば、希望は大台到達の年俸3億円か…。中田も「周りがバンバン上がっているのでね。期待せざるを得ない」と大きな目標値を視野に入れる。
「僕も家族がいるので、今回はね。(4日の交渉で)気持ちよく終わるか、また後日となるか」。チームリーダーとして、一家の長として妥協はしない考え。満額回答か、それとも自身初の保留か-。“銭闘”の行方が注目される。