由伸監督、上原の激励で長期政権決意?
巨人・高橋由伸監督(40)と米大リーグ・レッドソックスの上原浩治(40)が5日、墨田区の錦糸公園野球場で行われた少年野球大会に出席した。1年ぶりの再会を果たし、エール交換。盟友から勇気づけられた指揮官からは、長期政権を連想させるリップサービスまで飛び出した。
お互い、笑顔が絶えなかった。昨オフ以来の再会。監督に就任した親友へのエールを求められた上原は「由伸らしくやったらいい。あまり怒る必要はない。怒るのはコーチに任せたらいい」と助言。その隣で、指揮官は小さくうなずいた。
後輩に優しい性格で知られる由伸監督。秋季キャンプでも“雷”を落とさず、選手を見守り続けた。上原の言葉を聞き、「自分らしさを変えるなということだよね。怒ることは必要な時もあるが、感情的になる必要はないな」。厳しい勝負の世界でも冷静に、できる限り“仏の由伸”を崩さず、チームを率いていく考えだ。
この日は今年の高橋由伸杯を制した千葉代表の磯辺シャークスと、上原浩治杯を制した大阪代表の都島タイガースが対戦。2人の始球式で幕を開けた試合は、4-1で都島タイガースが勝利した。
大会に出場した小学6年生の少年から「巨人に入り、高橋監督のもとでプレーしたい」とラブコールを送られると「(少年が高校を卒業するまで)7年監督をやらないと一緒にできないが、頑張ります」と、長期政権に向けた決意ものぞかせた。
上原が「常勝チームをつくってほしい」と語れば、由伸監督は「1年でも長く現役をやってほしい」とエール。肩を組んで記念撮影し、健闘を誓い合った。