オリ来春C臨時コーチに福本&山田氏
オリックスが来春宮崎キャンプに前身の阪急OBである福本豊氏(68)と山田久志氏(67)を臨時コーチとして招へいすることが5日、明らかになった。この日、芦屋市内で行われた「第38回阪急オリックスOB総会」で福良淳一監督(55)が明かした。
そうそうたるメンバーが集まったOB会。福良監督がサプライズを用意していた。
「来年のキャンプに福本さんと山田さんに1週間から10日間、来てもらうことになりました」
ヘッドコーチ時代から温めていた腹案。過去何度かのアタックは実を結ばなかったが、この席で再度、申し込み、快諾を得た。
歴代7位の通算284勝の山田氏と、歴代1位の通算1065盗塁、歴代5位の通算2543安打の福本氏。偉大な実績を持つ2人が後輩のためにひと肌脱ぐことになった。それもそのはず、オリックスにとって阪急OB選手による監督就任は1980年の梶本隆夫以来、36年ぶりだからだ。
指揮官は満面の笑顔で「山さんは投手のことを分かっているし、福さんは僕も教えてもらってプラスになった。2人は経験が違いますからね」と意図を説明した。
指名を受けた山田OB会長は「かわいい後輩の監督だからできることは協力するよ。今からスケジュール調整しなきゃ」。福本OB副会長も「えらいことになってしもうたわ。助けられるなら助けななぁ」と苦笑いした。
来春からは宮崎で1、2軍合同キャンプとなる。時期は未定だが、期間は1週間程度、2人のレジェンドが持てる知識と経験をすべて注ぎ込む。