巨人・由伸監督、仙さんからダメ出し…
東京六大学野球連盟が6日、都内ホテルで90周年記念祝賀会を開いた。六大学出身のプロ野球関係者が多数出席し、明大OBの楽天・星野仙一球団取締役副会長(68)と、慶大OBの巨人・高橋由伸監督(40)が壇上でトークショー。由伸監督は指導方針について“ダメ出し”を受け、闘将流の厳しさを吸収する考えをのぞかせた。
背筋がピンと伸びた。司会者から、選手への指導方針に関する質問を受けた由伸監督。「何でもかんでも押しつけられる時代じゃない。意思を尊重しながら個性を出すのが今の選手に合っていると思う」と持論を述べた。
これに、星野副会長が反応した。「我々の時代とは違う」と前置きした上で「個性を尊重して選手の話を聞いてとかってやると失敗します」とチクリ。大御所からの指摘に、由伸監督は思わず苦笑いを浮かべた。
優しい性格で、秋季キャンプ中も一歩引いて選手を見守る姿勢を貫いた。5日には親友のレッドソックス・上原から「由伸らしく。怒るのはコーチに任せたらいい」と言われ、由伸監督も「怒ることは必要な時もあるが、感情的になる必要はないな」と話していた。
だが、“仏の由伸”に闘将が警鐘を鳴らした。トークショー後には「仲間だったら許したことも、これからはちゃんと言わなくちゃいけないこともある。線を引かないといけない部分も出てくる」と、あらためて後輩に助言した。
かつて、星野副会長は“鉄拳制裁”も辞さない熱血指導で、チームを強化した。由伸監督は「星野さんまではいかないですけど、厳しい部分を出していきたいと思います」。闘将流の厳しさも加え、監督像を作り上げていく。