中日の岩瀬仁紀投手（４１）が７日、名古屋市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、２億５０００万減の年俸５０００万円でサインした。今季は左肘痛の影響で１、２軍とも登板がなく、最終的に現役続行を決断したの　は１１月末。来季、チーム最年長となるベテラン左腕は、プロ野球史上２番目の大幅減をバネに来季の復活を目指す。

　約８３％の大減俸。「今年１年は何もしていないので、このくらいは覚悟していた。やるかやらないかの問題で、金額の問題ではない。来年が終わった時『今年辞めなくてよかった』と思えるようにしたい」

　９月に落合ＧＭと進退について会談。「投げられるなら現役を続けたい」と伝えると「お前の好きなようにしろ」と言われた。

　「ここ１カ月くらいで投げられるという自信が出てきた。投げている球を見ていたらやれる自信はある。今がオフなのがもったいないくらい」。ベテラン左腕が、もうひと花を咲かせようと自らを必死に鼓舞している。