ソフトバンクの内川聖一外野手（３３）が８日、来季の全試合出場を目指し、バットを持参してハワイへの優勝旅行へ旅立った。現地では家族との時間を満喫しつつ、素振りを続けることを宣言。主砲はわずかな時間も無駄にしない。

　笑顔の裏に決意を秘め、内川主将は福岡空港に姿を見せた。「家族と一緒にハワイにいくけど、時間があれば体を動かしていきたい。だれにも迷惑を掛けない時間はあるだろうし、できることはきっちりやる」と話した。

　左肋骨骨折で欠場した日本シリーズ後、自宅のトレーニング室ですでにティー打撃を再開。「来年はスタメンで全部出たい。グラウンドに立ち続けたい、ということが当たり前の気持ち。そのための準備をしたい」。優勝旅行には個人トレーナーも連れて行き、練習パートナーを務めてもらう。わずかな時間も無駄にしない決意が伝わってくる。

　首脳陣は来季、内川の一塁転向を進める方針。「１２月のうちに、ある程度しっかりした体をつくっておきたい」。常夏で重ねるスイングが、主将の完全復活イヤーに向けた足掛かりとなる。