巨人・菅野V旅行横目にハワイ自主トレ
巨人・菅野智之投手(26)が13日、宮国椋丞投手(23)とともに自主トレ先のハワイへ出発した。成田空港で取材に応じた菅野は「(ハワイでは)ヤクルトの優勝旅行とかぶりますけど、それを横目で見ながら来年のモチベーションとして頑張りたい」と言葉に力を込めた。
入団以来初めてとなる、V旅行のないオフ。それどころか、15日以降は祝賀ムードに沸くヤクルトナインとニアミスする。敗戦という事実をいや応なく実感させられることになるが「目をそらすのではなくて」と悔しさを味わいながら、黙々と汗を流すつもりだ。
今季、ヤクルトには0勝4敗、防御率6・10と打ち込まれた。相性の悪さを克服することは、V奪回への絶対条件となる。「今年は今年。去年(2勝0敗)は苦手意識はなかったし、今年やられただけ。来年は違う風が吹く」。今季を引きずらずに、南国でじっくりと牙を研ぐ。
来季のスローガンとして「圧倒」を掲げる右腕。ハワイでの自主トレはそれを体現する時間とする。「基礎体力を上げて、ストレートというボールに意識を高く持ってやりたい」。ビーチではしゃぐ宿敵の姿を脳裏に焼き付けながら、相手をねじ伏せる体をつくり上げていく。