ソフトバンクの内川聖一外野手（３３）が１６日、日本選手の右打者史上初となる「シーズン２００安打」に挑戦する決意を示した。今季、右打者として史上初の８年連続打率３割を逃した男は、不本意なシーズンからの“Ｖ字回復”を念頭に、新たな金字塔を打ち立てる。

　来季へ懸ける思いが、行動となって表れた。ハワイ優勝旅行から帰国して２日後。内川は鳥取市内のトレーニング研究施設「ワールドウイング」で来季へ向けて本格始動した。

　「年明けの自主トレを迎えるにあたり、（股関節等の）可動域を広げてスタートしたかった。去年は自主トレ後にお世話になったけど、今年はしっかり準備して自主トレに臨みたいから」

　右打者の日本選手最多安打は、２０１４年にヤクルト・山田が放った１９３安打で、内川の自己最高は０８年の１８９安打。「シーズン２００安打した右の日本人打者がいないなら、そこを目指す。やっぱり、誰もやったことのないことをやってみたいから」。強い覚悟と揺るぎない信念を胸に、未開の地を切り開いてみせる。