オリ・ドラ6世那 目指すは新人一番星

 オリックスの新入団会見が20日、大阪市内のホテルで開かれ、ドラフト6位の佐藤世那投手(18)=仙台育英=は新人王を目標に掲げ、甲子園でしのぎを削った中日1位・小笠原らライバルよりも早くプロ初勝利を挙げることを誓った。また、チームに佐藤姓、吉田姓が増えたことから佐藤世のユニホームは「SENA」、ドラフト5位の吉田凌投手(18)=東海大相模=は「RYO」になった。

 佐藤世の反骨心に火が付いた。

 夢だったプロの世界。真新しいユニホームに身を包み壇上に上がった。喜びとともに、ドラフト下位指名という現実を見せつけられた。会見の中で、1位・吉田正、2位・近藤が話した時間に比べ、自分に与えられた時間は明らかに短く、質問数も少なかった。

 チームメートだけではない。今夏の甲子園決勝で投げ合った東海大相模の小笠原は中日1位、吉田凌は一つ上の5位指名だ。

 「プロに入れたうれしさはありますが、周りが上の順位ですから悔しい思いがあるので倍返ししたい。(同級生に)やっぱり負けたくないというか、勝ち星は早く挙げたいというのはあります」

 首脳陣の期待は高い。すでに酒井投手コーチは出身地である仙台・コボスタ宮城でのデビュープランまで口にしているほどだ。これには佐藤世も「聞きました。オープン戦でも結果を出して、そういうところに行ければと思います」と望むところと言わんばかりだ。

 甲子園の大舞台を一人で投げ抜いてきた自信がある。「プレッシャーの中で投げられたことはこれからのマウンドの糧にしたい」。6位指名からの下克上。「SENA」は1年目から1軍のマウンドで暴れるつもりだ。

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