オコエ 妹の勇姿に刺激!兄妹五輪狙う
楽天のドラフト1位・オコエ瑠偉外野手(18)=関東第一=が23日、東京体育館で行われた全国高校バスケットボール選抜優勝大会に出場した妹・桃仁花(もにか、16)=東京・明星学園2年=の応援に駆けつけた。16得点17リバウンドの活躍で1回戦突破に貢献した妹に刺激を受け、プロ1年目への決意を新たにした。
コートで輝く桃仁花を見て、オコエは同じアスリートとして血が騒いだ。「野球と違って体同士ぶつかっているので、激しいスポーツ。他の選手と比べてデカイのに速い」と勇姿に目を見張ると、「やっぱり気持ち。どのスポーツも気持ちが大事だなと思いました」と大いに刺激を受けた。
桃仁花は試合開始早々に4連続得点。8-0とリードを広げた。兄と遜色ない180センチの長身。U-16日本代表候補にも選ばれた才能の持ち主は、16得点の活躍で、湯沢翔北(秋田)を下し1回戦突破。オコエは「スポーツは全部、最初の流れが大事だと思う」とうなずいた。
ハーフタイムには、コートから手を振る妹に笑顔で応じた。11月、桃仁花に初めて焼き肉をごちそう。大会前には高校バスケの頂上決戦に挑む妹を「(大会3連覇中の)桜花学園を止めないとダメだぞ」とLINEで激励したという。
妹も「お兄ちゃんの(甲子園)ベスト4を超える」。胸にあるのは、今夏の甲子園・準々決勝で兄が放った同点の九回2死二塁からの決勝弾。「あきらめなければ勝つんだということを教えられた」と心に刻んでいる。
2020年の東京五輪で、異競技での兄妹出場を狙う2人。その夢をかなえるべくオコエはプロの舞台に飛び込む。「みっちりトレーニングしますよ」と年末年始の“無休”を誓った。