楽天オコエにイチゴ大使オファー来た!
楽天のドラフト1位・オコエ瑠偉外野手(18)=関東第一=が7日、宮城県亘理(わたり)町から観光大使就任のオファーを受けた。仙台市内の泉犬鷲寮を訪問し、オコエに同町名産のイチゴを贈呈した斎藤貞町長(73)が明言。キャンプ前から存在感の大きさを示す形となったドラ1ルーキーは「話題先行ではなく、野球で活躍したい」と表情を引き締めた。
イチゴ好きとプロフィルに書き込んだことが、仰天オファーにつながった。「活躍したら」の条件付きながらも、まさかの観光大使就任要請。寮での栄養学講座終了後、斎藤亘理町長の意向を伝え聞いたオコエは、目をパチクリさせ「話題先行ではなく、野球で活躍したい」と話した。
新人がキャンプ前に出身地でもない自治体から、この手のオファーを受けるのは異例中の異例。これもオコエの持つ強烈なキャラクターが認識されてのこと。斎藤町長は「昨日の入寮のニュースを見ましたが、スター性が十分にありますね」と、町の“看板”としての資質にほれ込んだ。
亘理町はイチゴの生産量が東北1位。現在の生産量は東日本大震災前の7割にまで回復した。復興まであと一歩となり、「復興のシンボルとして、大活躍して観光大使になっていただきたい」(斎藤町長)と当初検討していた「イチゴ大使」から一歩踏み込んだ形での要請となった。
今季はオコエの安打1本につき、同町産のイチゴ4パック1ケースが球団に贈呈される予定。オコエは「いっぱい打って、イチゴの山を築けるようになりたいです」と相好を崩した。安打が増えれば大使就任も自然と近づく。好物がつないだ縁。黄金ルーキーにまたひとつ、目標が増えた。