楽天オコエ 意外?持久力にも太鼓判
楽天の新人8選手が10日、宮城県柴田町の仙台大で体力測定を行い、ドラフト1位のオコエ瑠偉外野手(18)=関東第一=が持久力に太鼓判を押された。昨夏の甲子園大会では驚異的なスピードを披露したが、持久力も兼ね備えていることが発覚。年間を通して、持ち前の身体能力をフルに発揮する。
スピードスターの身体は、同時にタフさも備えていた。速度と傾斜を変えながらベルトコンベヤーの上を走り続け、全身持久力を計測。オコエが限界に達したのは、開始から12分32秒だった。過去6年間、楽天の新人選手が体力測定を行ってきたが、見守ったスポーツ生理学専門の仙台大・内丸仁准教授は「その中でもトップクラス」と太鼓判。秋田球団トレーナーも「十分な持久力がある」とお墨付きを与えた。
持久力があるということは、基礎体力があり、年間を通し高いパフォーマンスが期待できるということにつながる。140試合以上を戦い抜くプロ野球選手にとっても必須条件といえる。将来的にトリプルスリーを目指すオコエは「プロとしての体力を、もっともっと鍛えていきたい」と目を輝かせた。
ただ、数値がよくても満足はしていない。「てんぐにならないようにしている。よく身体能力、身体能力といわれるけど、反抗心というか、逆に技術でもっと頑張ろうという気持ちが湧いてくる」。天性の身体能力に甘んじることなく、技を磨くことの大切さも理解している。
11日から新人合同自主トレが始まる。「首脳陣がいらっしゃるので明日からしっかりアピールしていきたい」。いよいよオコエが期待の第一歩を踏み出す。