鈴木啓示氏、新人研修で八百長断った過去
日本野球機構(NPB)は12日、都内で「2016年新人選手研修会」を実施し、12球団の新人116選手が参加。昨年10月の巨人選手による野球賭博問題を受け、有害行為についての講習が追加された。
今年の新人研修会では、例年行われている「暴力団排除」の講義時間を15分間増やし、野球賭博などを含めた有害行為についても、具体的な事例を踏まえた座学を実施した。
賭博関連の講師はNPBの井原事務局長、伊藤法規室長が担当し、69年に発覚した黒い霧事件や、昨年10月の野球賭博問題などの経緯を説明。伊藤法規室長は元近鉄エース・鈴木啓示氏が先輩からの八百長の誘いを断った体験談を伝え、新人選手に有事の際の球団への報告などを求めた。
開会のあいさつで「賭博や八百長には手を染めず、しっかり遮断していかなければいけない」と訓示したプロ野球の熊崎勝彦コミッショナーは「真剣なまなざしで、ひた向きさが伝わってきた。今年は特に力が入った」と総括した。