栗山監督 7冠馬から「優勝のヒント」
日本ハム・栗山英樹監督(54)が12日、北海道安平町の社台スタリオンステーションを訪問。現在は種牡馬として活躍するG1・7勝のディープインパクトと初対面を果たした。「優勝のヒントをつかんだ」と自信を深めた指揮官は、ぶっちぎりの優勝を決めると意気込んだ。
待ち焦がれていた伝説の馬との対面に心を躍らせた。「雰囲気、オーラがあるよね」。現役を引退してから10年。種付け料3000万円の値を付ける種牡馬として活躍するディープインパクトを初めて生で見た栗山監督は、感激の表情で話した。
もともと、競馬に興味があり、社台スタリオンステーションがある安平町が、自宅のある栗山町から遠くない距離に位置していることで、訪問を希望していた。この日はディープが厩舎から出てくるなり、じっくりと観察し続けた。
「ディープ、ありがとう。勝つよ」と話しかけた栗山監督。憧れの馬に会うことができ、優勝を命題とするシーズンへの力をもらい、勇気が湧いてきた。ただ、圧倒的な脚力で14戦12勝を挙げたディープにように、驚異的な追い込みで勝てるほどペナントレースは甘くないと見ている。
強敵ぞろいのパ・リーグだけに開幕から逃げて逃げてシーズンをぶっちぎるのが理想。「ディープのように後ろから勝ち切れればいいけど、スタートで出遅れるわけにはいかない。スタートがすごく大事」と、ロケットスタートで逃げ切る計算を立てた。
施設担当者からはゲンのいいアイテムをもらった。ディープのたてがみだ。09年には当時の梨田監督がもらい、優勝を勝ち取った縁起物。最後に栗山監督は「頑張るから」と馬に誓い、牧場を離れた。