イチ流いじり!ベンツ入寮オリ新人に…
オリックスの新人11選手が13日、ほっと神戸で自主トレを行っている米大リーグ・マーリンズのイチロー外野手(42)と初対面した。各選手は自己紹介でイチロー流のジョークでいじられ、がっちりとハートをつかまれた。器の大きさに感服すると同時に、球団が生んだスターのように成長することを誓った。
サプライズだった。大学の授業で欠席したドラフト3位・大城(立大)を除く新人11選手は、自主トレ後にほっと神戸でイチローと対面。自己紹介が始まると、緊張でガチガチだった表情はすぐにほころんだ。
まず先陣を切った同8位・角屋(ジェイプロジェクト)が岐阜県出身と伝えると、愛知県出身のイチローから「中途半端やな」とジョークで“先制パンチ”を浴びた。さらに、チーム関係者からベンツを購入して入寮したことを暴露されると、「アホやなー!」と大爆笑でいじり倒された。
同1位・吉田正(青学大)は「青学かー!箱根駅伝で優勝したよね」と声を掛けられ、同6位・佐藤世(仙台育英)も「夏の甲子園で準優勝だったよね。お疲れさま!」。出身校いじりで、さらに空気は和んだ。
その後も身長190センチの同10位・杉本(JR西日本)には「でかっ!!でかくてよかったな」。一方で福島県出身の同9位・赤間(鷺宮製作所)には東日本大震災による被害を尋ねるなど、各選手がイチローの気さくな性格や心づかいに触れて憧れを強めた。
吉田正は「超一流はこういう人なんだなと思った」と話せば、同2位・近藤(パナソニック)も「感動した。僕もああいう選手になりたい」。降雨でイチローのフリー打撃は見学できなかったが、新人にとっては夢のような一時となった。